サッカーのために

2019.11.04

11月2日は診療が終わるとすぐに電車に飛び乗りました。

福岡で開催されている日本女性医学学会へ参加してきました。

女性医学とは、女性の健康を考える学問であり、思春期から老年期までと幅広く何でもありな領域です。当院は不妊治療の患者さんが多いのですが、一般婦人科で受診されている患者さんもいらっしゃいます。

興味深い講演が多かったのですが、ひとつご紹介したいのが、「女性アスリートの健康」についてです。東京オリンピックも近づいてきて、最近注目されている領域のひとつになります。

アスリートときくと、私は関係ないと思う方が多いと思いますが、中高生や大学生、社会人の実業団を含めて本格的にスポーツに取り組んでいる女性の方すべてが対象になると思います。

練習のしすぎで生理が来なくなった、記録をのばすために食事制限をして体重を落とした、疲労骨折をした、大事な大会に生理が重なりパフォーマンスが発揮できなかった等さまざまな問題があります。

まだ身長が伸びている発育段階にあるジュニアアスリートの管理が通常のアスリートとは異なることも非常に勉強になりました。

そして、スペシャルゲストが登場されました。

なでしこジャパンの川澄選手です。

シーズンオフに入り、アメリカから帰国されたばかりだそうです。

主治医の先生との対談形式でご自身の経験談をおききすることができました。なでしこの頃に主治医の先生と出会い、LEP(ホルモン剤)により月経周期のコントロールを始められたそうです。プロ選手はトークも上手で、笑いも交えながらとなりました。

「サッカーのために使ってます」

今回のように、プロの有名な方が講演等にご協力して頂けることで、女性アスリートの健康が女性アスリート自身やその指導者の方に理解され、広がっていけばと思っています。