12月に入り、通勤時の寒さがつらくなってきました。職場で朝のエアコンのスイッチを入れるのが日課です。
さて、これまでもブログでご紹介してきましたが、日本がん・生殖医療学会はがん治療と妊娠の地域連携に関する取り組みを行っています。ネットワークの全国展開と診療体制の均てん化を目指しています。http://j-sfp.org/cooperation/
当院は佐賀県の生殖医療施設として、「さが・がんと生殖医療のネットワーク」の立ち上げに参加しています。https://www.cancer-center.med.saga-u.ac.jp/network/1342.html
この度、日本がん・生殖医療学会のホームページ内にも当ネットワークのページが開設されました。http://j-sfp.org/cooperation/network/saga
私も挨拶文を寄稿させて頂いています。
まだ九州内でもすべての県でネットワークができているわけではありません。最近のネットニュースでは国からの助成金の話題も目にするようになりました。この流れで全国展開が進展することを期待しています。
今後も継続して、日本がん・生殖医療学会の活動に参加していきたいと思います。
この度、生殖外来の問診票と婦人科外来の問診票をリニューアルしました。
これで、患者さんが問診票に記入しやすくなると思います。
また、当院としても診察のときに確認する内容が減るので、診療がスムーズに進むようになる効果を期待しています。
小さなことではありますが、その積み重ねが大切だと思っています。
さて、婦人科の開院時の待合の画像と
現在の待合の画像です。ちがいはどこでしょうか?
残念ながら、「明るさ」ではありせん。。。
正解は「椅子が一列増えました」です。よくみると、階段の下にも椅子が追加されています。
当院はご夫婦で来院される方が多いです。私は非常によいことだと思っています。
もう一点は、壁にアートフラワーを飾ってみました。これは、先月の誕生日に頂いたものです。
当院の待合は椅子にこだわっています。背もたれが大きく、ゆったりとリラックスしてお待ち頂けるように、女性スタッフの意見を取り入れています。
また、待ち時間が短縮できるように診療体制の見直しを継続して行っています。
処置の件数の増加によりお待たせすることもありますが、ご理解をよろしくお願い致します。
今更な感じもありますが、当院の診察室をご紹介します。
診察室は2つあるのですが、こちらは私が使用している第一診察室です。
当院は電子カルテであり、エコー検査の画像、血液検査の結果はもちろんのこと、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査の画像もモニターで表示し、患者さんに説明することができます。
また、他院でのMRIやCTの画像も取り込むことが可能です。
この部屋には、私が以前から抱いていた思いが込められています。それは、医師も患者も同じ椅子に座るということです。医師、スタッフ、ご夫婦が同じ立場で妊娠して元気なお子さんを産むという目標に向かっていければと思います。
また、ときどき質問をうけることがあります。
この遊び心がある壁紙はどなたの趣味でしょうか?と。
もちろん、私です。
この8月で婦人科開設から2年が経ちました。
ここ半年はコロナウイルス感染症のため、これまでとは違った業務対応が必要であり、時間はあっという間に過ぎていきました。
マスクやアルコールスプレー、アルコールシート等はこれまで使用していたものが入荷しない状況となり、代替品を確保して頂くまではどうなることかと心配でした。
また、高度生殖補助医療のために培養室で用いている物品はアメリカ、ドイツ、オーストラリアなどの海外製のものが多く、在庫管理を再確認するよい機会となりました。特に、受精卵や精子を凍結保存しておくタンクはアメリカ製であり、船便の輸送の関係で納期に4ヶ月かかると言われ、今のペースで凍結受精卵が増えていった場合に納期が間に合うのか非常に焦りました。現在は、予備のタンクを2個確保しており、万全の状態です。
話はかわり、この8月の時点で当院では230人以上の方が妊娠されています。昨年の12月で100人をこえたことを考えると、妊娠される方が増えてきたことがわかります。
婦人科開設から7月末までの凍結融解胚移植の移植あたりの妊娠率を年齢別にみますと、35歳未満の方が62.3%、35歳から39歳までの方が42.6%、40歳から42歳までの方が20.0%となっています。43歳以上の方にはこれまで4回移植を行いましたが、まだ妊娠された方はいらっしゃいません。
当院で妊娠された最も年齢の高い方は、一般不妊治療の45歳の方です。しかし、お一人だけです。
一般にいわれているように、35歳以上になると卵子の質が低下するために妊娠率が低下していきます。しかしながら、不妊治療に対する考え方はご夫婦によりちがいます。当院では、医学的なデータを提示し、ご夫婦のご希望を尊重して治療方針を決めていく方針としています。
これからも、谷口眼科婦人科をどうぞよろしくお願いいたします。