長崎県生殖医学セミナー

2024.04.07

1月のことになりますが、長崎県生殖医学セミナーに参加してきました。

私の恩師である、山口大学産婦人科の杉野法広教授が長崎で講演されることになり、長崎大学の三浦清徳教授から声をかけて頂きました。会場は出島メッセ長崎でした。新幹線ができて長崎がほんとに近くなりました。武雄から長崎までは20数分で、駅からすぐのすばらしい立地です。

まず、長崎大学の原田亜由美先生が経腹的な子宮頸管縫縮術について講演されました。通常、子宮頸管縫縮術は子宮頸管無力症の方に行われる手術であり、経腟的に行われます。しかしながら、子宮頸がん検診に異常があり、その診断および治療として子宮頸部円錐切除術を受けられた方の中で、子宮頸部が非常に短くなる場合があります。その場合、経腟的に子宮頸管縫縮術を行うことが非常に困難になるので、経腹的つまりお腹の中から子宮頸部を縫縮します。私が長崎大学病院にいた頃は開腹手術で行われていましいた。しかし、今では腹腔鏡手術で行われており、妊娠中の患者さんの負担軽減につながっています。特殊な手術であり、全国的にみてもどこの病院でも行われているわけではありません。当院からも佐賀県の方をおひとり紹介させて頂きました。

続きまして、杉野教授の講演は、AIを用いた産婦人科診療についてでした。

子宮筋腫の方のMRI画像とAIを組み合わせ得ることで、子宮筋腫のタイプ(組織型)を推定することができるそうです。

また、生殖医療分野では、受精卵を培養するために用いるタイムラプスインキュベーターにAIを組み合わせることで、正常受精卵を予測することを目指しているそうです。当院が先進医療として導入しているタイムラプスインキューベーターもAIを搭載していて、従来のガードナー分類に加えて、AIによる「iDAスコア」による評価を行っています。これは、胎児心拍予測モデルなのですが、どの項目をどういうふうに評価しているかは公表されておらず、ブラックボックスです。

他には、妊娠中に血圧が上昇する妊娠高血圧症候群のリスクを予測するAIモデルも開発されているとのことでした。

しっかりお勉強した後は、食事をご一緒させて頂きました。