長崎市のHTLV-1講演会に行ってきました

2024.02.24

2月23日の祝日、新幹線で長崎に講演会に行ってきました。

最近は新幹線ができたので、車より新幹線の方が早く、最速で23分と非常に便利になりました。しかし、ちょうど長崎はランタンフェスティバルが行われており、通路まで満員でした。

長崎県では毎年HTLV-1母子感染に関する講演会が開催されています。HTLV-1は母乳を介する母子感染が主な経路だとされています。特に長崎や佐賀では多い地域性があり、長崎県では長年研究が行われています。その最新の知見が学べるよい機会でした。母乳を介するので、母乳を与えずに完全に人工乳に切り替えるのが予防策なのですが、母子関係のことを考えると、3ヶ月間の短期授乳では感染のリスクが上がらないということでした。しかしながら、短期授乳での授乳の中止の仕方の指導が十分に行えていないケースがあることや、20から30%の方は短期授乳で終わることができていない現状があるそうです。HTLV-1はキャリアでは特に症状はありませんが、発症してATLやHAMとなると非常に予後が悪い疾患です。その最新の診断や治療法は日頃学ぶことがないので、非常に勉強になりました。また、以前とは違い、水平感染のケースもあるということでした。

当院で二人目を希望されて来院されるときは授乳を完全に止めていて、乳汁分泌がなく月経が再開していることが条件なのですが、そのときに「HTLV-1が陽性だったので、授乳はしませんでした。」というケースが実際にあり、身近な話だと感じています。

講演会のあとは、長崎にいたときの馴染みのお店をまわってきました。

浜口町の「さくらい」は私のお気に入りです。生からすみも美味しかったです。

最後はランタンフェスティバスを満喫して帰路につきました。