二年が経ちました

2020.08.25

この8月で婦人科開設から2年が経ちました。

ここ半年はコロナウイルス感染症のため、これまでとは違った業務対応が必要であり、時間はあっという間に過ぎていきました。

マスクやアルコールスプレー、アルコールシート等はこれまで使用していたものが入荷しない状況となり、代替品を確保して頂くまではどうなることかと心配でした。

また、高度生殖補助医療のために培養室で用いている物品はアメリカ、ドイツ、オーストラリアなどの海外製のものが多く、在庫管理を再確認するよい機会となりました。特に、受精卵や精子を凍結保存しておくタンクはアメリカ製であり、船便の輸送の関係で納期に4ヶ月かかると言われ、今のペースで凍結受精卵が増えていった場合に納期が間に合うのか非常に焦りました。現在は、予備のタンクを2個確保しており、万全の状態です。

話はかわり、この8月の時点で当院では230人以上の方が妊娠されています。昨年の12月で100人をこえたことを考えると、妊娠される方が増えてきたことがわかります。

婦人科開設から7月末までの凍結融解胚移植の移植あたりの妊娠率を年齢別にみますと、35歳未満の方が62.3%、35歳から39歳までの方が42.6%、40歳から42歳までの方が20.0%となっています。43歳以上の方にはこれまで4回移植を行いましたが、まだ妊娠された方はいらっしゃいません。

当院で妊娠された最も年齢の高い方は、一般不妊治療の45歳の方です。しかし、お一人だけです。

一般にいわれているように、35歳以上になると卵子の質が低下するために妊娠率が低下していきます。しかしながら、不妊治療に対する考え方はご夫婦によりちがいます。当院では、医学的なデータを提示し、ご夫婦のご希望を尊重して治療方針を決めていく方針としています。

これからも、谷口眼科婦人科をどうぞよろしくお願いいたします。