久しぶりの更新になります。
コロナ渦で出張がなく、web学会、web講演会、web会議になりお出かけネタはお休み中です。
院内紹介の続きとなります。今回は「子宮卵管造影検査」についてです。
当院では一般不妊治療をご希望の方に行う検査です。卵管は排卵した卵子をピックアップし、精子と卵子が出会う場所であり、左右ともに通っており、かつ周囲への広がりが良いことが理想です。
私が検査室に入ると、緊張された表情の方が多いように思います。尋ねると、「ネットを見ました」、「知り合いにききました」と痛いイメージが強いようです。確かに、痛くないとは言いませんが、当院では工夫を行い痛みの軽減に努めています。検査にはやわらかいシリコンのチューブを用いており、チューブを固定する水風船の大きさを患者さんごとに調整しています。また、造影剤は水溶性であり、広がりが早く、検査後に甲状腺機能に影響を与えません。
透視の機械を用いているので、検査の様子はリアルタイムで患者さん自身も一緒にご覧頂くことができます。もちろん解説付きです。そのため、造影剤の使用量は必要最低限の量にすることができます。
撮影した画像はその場ですぐにデジタルで電子カルテに取り込みます。検査後に再度診察室で画像をお見せしながら詳細を説明しています。
当院では、卵管が通っているがいないかだけではなく、通りが良いか良くないか、左右それぞれの卵管の評価を行うことができる透視下での子宮卵管造影検査を重要視しています。
最近では遠方より来院される患者さんも増えてきているため、自施設で検査を行えることも大切であると考えています。
12月に入り、通勤時の寒さがつらくなってきました。職場で朝のエアコンのスイッチを入れるのが日課です。
さて、これまでもブログでご紹介してきましたが、日本がん・生殖医療学会はがん治療と妊娠の地域連携に関する取り組みを行っています。ネットワークの全国展開と診療体制の均てん化を目指しています。http://j-sfp.org/cooperation/
当院は佐賀県の生殖医療施設として、「さが・がんと生殖医療のネットワーク」の立ち上げに参加しています。https://www.cancer-center.med.saga-u.ac.jp/network/1342.html
この度、日本がん・生殖医療学会のホームページ内にも当ネットワークのページが開設されました。http://j-sfp.org/cooperation/network/saga
私も挨拶文を寄稿させて頂いています。
まだ九州内でもすべての県でネットワークができているわけではありません。最近のネットニュースでは国からの助成金の話題も目にするようになりました。この流れで全国展開が進展することを期待しています。
今後も継続して、日本がん・生殖医療学会の活動に参加していきたいと思います。
この度、生殖外来の問診票と婦人科外来の問診票をリニューアルしました。
これで、患者さんが問診票に記入しやすくなると思います。
また、当院としても診察のときに確認する内容が減るので、診療がスムーズに進むようになる効果を期待しています。
小さなことではありますが、その積み重ねが大切だと思っています。
さて、婦人科の開院時の待合の画像と
現在の待合の画像です。ちがいはどこでしょうか?
残念ながら、「明るさ」ではありせん。。。
正解は「椅子が一列増えました」です。よくみると、階段の下にも椅子が追加されています。
当院はご夫婦で来院される方が多いです。私は非常によいことだと思っています。
もう一点は、壁にアートフラワーを飾ってみました。これは、先月の誕生日に頂いたものです。
当院の待合は椅子にこだわっています。背もたれが大きく、ゆったりとリラックスしてお待ち頂けるように、女性スタッフの意見を取り入れています。
また、待ち時間が短縮できるように診療体制の見直しを継続して行っています。
処置の件数の増加によりお待たせすることもありますが、ご理解をよろしくお願い致します。
今更な感じもありますが、当院の診察室をご紹介します。
診察室は2つあるのですが、こちらは私が使用している第一診察室です。
当院は電子カルテであり、エコー検査の画像、血液検査の結果はもちろんのこと、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査の画像もモニターで表示し、患者さんに説明することができます。
また、他院でのMRIやCTの画像も取り込むことが可能です。
この部屋には、私が以前から抱いていた思いが込められています。それは、医師も患者も同じ椅子に座るということです。医師、スタッフ、ご夫婦が同じ立場で妊娠して元気なお子さんを産むという目標に向かっていければと思います。
また、ときどき質問をうけることがあります。
この遊び心がある壁紙はどなたの趣味でしょうか?と。
もちろん、私です。