この度当院は長崎文化放送さまの取材を2月に受けました。
その様子は3月18日の18時30分から11分間 NCCスーパー長崎Jチャンネル長崎のグッジョブ! で放送されました。現在は長崎文化放送さまのYouTubeチャンネルで14分のフルバージョンが視聴できます。当院の診療に興味がある方、現在当院に通院中の方などぜひご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=RChxuBnVp7k&t=4s
ふりかえると1月下旬の外来診療中に、突然取材申し込みの電話がありました。最初は本物だろうか?と思っていましたが、企画書を確認させて頂いて取材を受けることにしました。
事前に準備することを連絡頂いたのですが、毎日の診療に流され当日を迎えました。卒業した患者さんお二方に声をかけさせて頂き、お忙しいところ快くご協力の了承を得ることができました。
当日受診された患者さんにインタビューの了承を得ることは難しいのではないかと私は思っていましたが、実際には多くの方がインタビューに応じて下さいました。
撮影は、私の朝の出勤時間に合わせて7時から開始されました。特に取り直しがあるわけでもなく、もちろん原稿があるわけでもなく、さくさくと進みました。ありのままを撮ってもらうのがこちらも緊張が少なくてよいのではと思いました。しかし、凍結している受精卵を融解するときだけは、繊細な操作なだけに、カメラを向けられいると思うと手が少しふるえました。
インタビューはところどころ噛んでますが、自分の思いが少しでも皆様に伝わればと思いを込めています。
自分が放送された内容を確認したのは、放送後にDVDを送付して頂いてからでした。放送翌日から「みましたよ」と多くの患者さんに声をかけて頂き、「ありがとう」とお礼は伝えたものの、内容がよかったのかどうかは訊けないまま気になっていました。
実際に治療を受けて現在妊娠されている患者さんに「そんなふうになってたんですね」や「隣の部屋(培養室)で何をやっているかわかりました」などの声を頂き、「治療の見える化」ができてよかったと思います。
この度は、長崎文化放送さまに貴重な経験をする機会を頂き誠に有難うございました。
これからも、より多くの方々によりよい生殖医療を提供できるように日々研鑽を積んでいきたいと思います。
当院は診療がスムーズに行えるように「処置室」、「検査室」、「カウンセリング室」のように役割ごとに部屋をわけています。今回は検査室をご紹介します。
採血は本人確認を行いながら、お一人ずつ行います。
当院では電子カルテから血液検査のオーダーして、バーコードラベルを発行します。それを採血管に貼り付けた上で採血を行いますので、検体間違いのリスクが低下します。
ほとんどの検査が外注検査であり、検査会社に依頼しています。
しかし、採卵周期や融解胚移植周期、妊娠判定などのホルモン検査は院内で行っています。
採卵周期では排卵誘発が適切に行えているかどうかを各種ホルモンの値と超音波検査の所見を照らし合わせながら判断します。
融解胚移植周期では、テープや膣剤などの薬剤が適切に効いているかどうかを判断し、適切なホルモン状態で移植できているかを確認しています。
ホルモン検査の機械にセットすると約18分で結果がでるのですが、採血後にしばらく静置して遠心分離するまでの時間、遠心分離機2台が混み合った場合の待ち時間等で、採血から検査結果がでるまで約40分から60分かかります。
皆様をお待たせする時間が長くなることもありますが、適切な治療を行う上で必要なプロセスですので、ご理解の程をよろしくお願い致します。
久しぶりの更新になります。
コロナ渦で出張がなく、web学会、web講演会、web会議になりお出かけネタはお休み中です。
院内紹介の続きとなります。今回は「子宮卵管造影検査」についてです。
当院では一般不妊治療をご希望の方に行う検査です。卵管は排卵した卵子をピックアップし、精子と卵子が出会う場所であり、左右ともに通っており、かつ周囲への広がりが良いことが理想です。
私が検査室に入ると、緊張された表情の方が多いように思います。尋ねると、「ネットを見ました」、「知り合いにききました」と痛いイメージが強いようです。確かに、痛くないとは言いませんが、当院では工夫を行い痛みの軽減に努めています。検査にはやわらかいシリコンのチューブを用いており、チューブを固定する水風船の大きさを患者さんごとに調整しています。また、造影剤は水溶性であり、広がりが早く、検査後に甲状腺機能に影響を与えません。
透視の機械を用いているので、検査の様子はリアルタイムで患者さん自身も一緒にご覧頂くことができます。もちろん解説付きです。そのため、造影剤の使用量は必要最低限の量にすることができます。
撮影した画像はその場ですぐにデジタルで電子カルテに取り込みます。検査後に再度診察室で画像をお見せしながら詳細を説明しています。
当院では、卵管が通っているがいないかだけではなく、通りが良いか良くないか、左右それぞれの卵管の評価を行うことができる透視下での子宮卵管造影検査を重要視しています。
最近では遠方より来院される患者さんも増えてきているため、自施設で検査を行えることも大切であると考えています。