お久しぶりです

2023.03.12

みなさま、お久しぶりです。

ブログは全く更新していませんでしたが、日々の診療ではここ1年間でさまざまな変化がありました。

世の中も落ち着いてきたようで、2023年の1月はコロナ渦に入職した胚培養士をはじめて学会に連れていきました。

日本臨床エンブリオロジスト学会は、体外受精や顕微授精のときに培養業務に携わる胚培養士=エンブリオロジストが中心となって運営している胚培養士(エンブリオロジスト)のための学会です。

今回の会場は国指定重要文化財である大阪市中央公会堂でした。すごく趣きのある外観です。

当院の新人胚培養士は土曜のイブニングセミナーと日曜の学術集会に参加しました。後日、レポートを提出してもらいましたが、顕微授精のスペシャリストの先生の講演の中での、顕微授精の受精率を少しでも改善するために採卵時に卵子をみつける検卵のときに卵子をしっかりと洗浄することが重要であるということが印象に残ったようで、今後当院でも実践していくことになりました。こういった学会への参加が日々の診療のモチベーションアップにつながることを期待しています。

私は、土曜のセミナーと日曜のシンポジウムで座長を務めました。

シンポジウムのテーマはがん生殖医療であり、私もメンバーである厚労科研の鈴木班の先生方に日本のがん生殖医療の歴史と現状、研究班で行った全国の一次調査の結果を報告して頂きました。

学会終了後に、研究班のメンバーで記念写真を撮りました。日頃はコロナ渦でウェブ会議ばかりでしたので、久しぶりに直接顔を会わせた先生もいらしゃいました。今は二次調査の準備を進行中です。

1月はコロナのことがあり、懇親会はありませんでしたが、やはり学会や講演会はウェブより現地が刺激的で議論や情報交換ができてよいと思いました。

次は5月の日本卵子学会に別の新人培養士を連れて行く予定にしています。