こども家庭庁のホームページ

2024.01.13

この度、こども家庭庁のホームページで不妊治療を実施している医療機関が検索できるようになりました。

https://funin-fuiku.cfa.go.jp/clinic/

検索項目は、「都道府県から」、「治療内容から」、「その他の条件から」にわかれています。ちなみに、その他の条件には駐車場があるかという項目が含まれています。都会と地方の違いもあるでしょうし、実際の交通アクセスによる通いやすさも重要だからだと思われます。

当院は主に佐賀県と長崎県の患者さんが来院されているので、都道府県検索で佐賀県と長崎県の条件で検索すると当院含めて医療機関が2件ヒットします。2023年の7月にアンケート調査があり、対象は保険診療として生殖補助医療を実施している施設となっていました。しかしながら、すべての施設が回答しているわけではないようです。

内容についての補足事項としましては、治療実績は「2021年1月から同年12月までの期間に、治療開始時点において35歳から40歳未満である女性に対して実施した治療成績を記載して下さい。」となっていました。当院では新鮮胚移植は行っておらず、採卵して胚盤胞で凍結を行い、その後に融解胚移植を行っています。そのため、34歳以下の方、40歳以上の方の治療成績は含まれていないことにご注意下さい。一方で、来院患者情報は治療を受けられたすべての患者さんが含まれていますので、ご参考になると思います。

このアンケートのよい点のひとつは、各施設の治療方針を記載できることだと思います。不妊治療が保険診療となり、診療できる範囲は決まっていますが、各施設によって理想と考える治療が異なるため、治療方針もさまざまです。当院の治療方針をしっかりと提示させて頂いたので、よい機会と捉えています。今後の2年に1度の保険診療の改定であったり、先進医療が将来的には保険になる可能性がある等の動向によっては、また治療方針が変更になることもあるかもしれませんが、保険診療がメインになってしばらく経過し、現在の方向性としは定まってきたと思います。みなさまの医療機関を選択する一助となれば幸いです。