少し前のことになりますが、9月8日に東京で開催された「第18回生殖バイオロジー東京シンポジウム」に参加してきました。昨年から会場は東京ガーデンテラス紀尾井町です。
長崎大学病院に勤務していた頃からこの会には毎年継続して参加しています。
日頃の診療は臨床が中心となりますが、生殖医療の技術面だけを追求するのはなく、まだ解明されていないことを含めバイオロジーの本質を学ぶことの大切さを提唱されている鈴木秋悦先生が創設された会です。
難しい内容が多いのですが、居眠りをなるべくしないように頑張って聴いています。
今回の中でおもしろかったのは、IVF JAPAN CEOの森本先生が講演された30年後の生殖医療についてでした。15年前と今の生殖医療は全く違うことになっているので、30年後は今問題になっていることで進歩していることが多いのではないかと思います。PGT-A、iPS、ゲノム編集、AI、自動化等です。日本でトップレベルの方がおもしろそうに30年後の未来を想像する。非常にワクワクします。
最後の講演までききたかったのですが、東京には台風が接近していて、飛行機が飛ばないかもしれないとの予報でしたので、残念ながら1時間早く会場を後にして空港へ向かいました。勤務医のときと違い、自分がいないと診療できないので、責任感の重さを実感する機会になりました。
最近、一日が終わるのが早いとは思っていましたが、気がつけば明日で婦人科開設から1年になります。
よいスタッフに支えられて、自分が理想とする生殖医療チームを日々目指しています。
最初は培養士は一人からスタートしたのですが、現在は三人体制となり日々成長していく様子を頼もしく思っています。そのおかげで、対応できる症例数が増えました。当院は予約制を採用していますので、少しでもみなさまの待ち時間が少なくなるように努めていきたいと思います。
かたい話はさておき、やはり節目は大切です。少しフライングでしたが、婦人科開設一周年をお祝いしました。
これからも、谷口眼科婦人科をどうぞよろしくお願い致します。
廊下を歩きながら、ふと窓ぎわを眺めると眼科のアイドル「アデニウム ハイブリッド オクトパスが目にとまりました。
なんと、可愛らしい小さな葉っぱが、しかもたくさんついていました。
寒い時期からずっと婦人科にいるので、このまま婦人科で育てたいとひそかに思っています。
先週は5月25日(土)を休診させて頂いて、広島で開催された第60回日本卵子学会学術集会に参加してきました。
1月は日本臨床エンブリオロジスト学会で広島にきましたが、いつも広島で開催されているわけではありません。
今回は新人培養士2名と一緒です。
3会場に分かれて行われるので、事前に抄録集に目を通しておき、自分が興味がある内容を勉強することができます。興味深い内容が多かったのですが、ひとつあげるとすれば、他施設で行っている子宮内フローラ検査の状況についての発表でした。その施設では不妊症のスクリーニング検査としてすべての患者さんを対象と行っているそうです。当院では胚移植の反復不成功の方などを対象としています。
また、学会では懇親会等で他施設の方と交流することができます。年に数回お会いする方も多く、今回は1年前に同学会でお会いした方とまたお話する機会がありました。横のつながりは非常に大切だと思っています。
この学会の開催中に「生殖補助医療胚培養士」の試験の合格発表が掲示されます。新人二人も数年後には受けるのですが、今年の合格率が63%なのをみて微妙な表情をしていました。きっと、より勉強する気になってくれたことと思います。
日曜の夕方までしっかり勉強した後は、広島名物を食べて帰路につきました。
当院は4月から新しいスタッフを迎えました。
高度生殖補助医療には欠かせない胚培養士で、遠方から来てくれました。
なんと、農学部の大学院卒の方で畜産分野での研究をしていた専門家です。
早く当院に馴染んでくれるようと歓迎会を行いました。
若いスタッフが大好きな焼き肉だったためか、すばらしい出席率でした。
みなさまによりよい生殖医療が提供できますように、チーム力をさらに高めていこうと思います。