医療法人永世会は佐賀県で患者様にやさしい、開かれた生殖医療をご提供いたします。

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長崎県から先進医療への助成
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長崎県から先進医療への助成

2023年4月1日以降に治療を開始した方を対象として、長崎県から不妊治療に関連する先進医療への助成が始まりました。

詳細については、長崎県のホームページをご参照下さい。

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/boshi-hukushi-hoken/funin-ninkatsu/funinchiryo/607336.html

昨年、長崎県から当院へ不妊治療の助成に関するアンケート調査がありました。当院は佐賀県の施設ですが、半数以上の方が長崎県から来院されています。以前から県北の方は多かったのですが、最近では大村や諫早からの方が多く来院されるようになりました。長崎県もこれまでの助成制度などによって、その実情を理解されているようです。

当院では以下の5つの先進医療を実施しています。

  • 培養器から取り出すことなくストレスフリーで受精および発育を観察することができる「タイムラプス」
  • 顕微授精のときに、精子を高倍率で拡大して形が良い精子を選ぶことができる「IMSI」
  • 顕微授精のときに、ヒアルロン酸に付着する機能が良い精子を選ぶことができる「PICSI」
  • 胚移植が繰り返し不成功のときに、子宮の中の環境を評価することができる「子宮内フローラ検査」
  • 胚移植が繰り返し不成功のときに、着床の窓にずれがないかを評価することができる「ERPeak検査」

この助成により、治療を受ける方の負担が減り、不妊治療がより受けやすくなると思われます。

「胚培養士」で検索

先日、本屋さんに行ってきました。

最初は勘にまかせて探していましたが、2周しても全くみつけることができずに検索機の力をかりることにしました。

「胚培養士」とキーワード検索すると、ヒットした書籍は2つ。

「胚培養士の出番です!」と「胚培養士ミズイロ」です。

「胚培養士の出番です!」は日本臨床エンブリオロジスト学会の理事長を10年務められた胚培養士のレジェンドである沖津摂先生の書籍です。高度生殖補助医療に欠かすことができない職種である胚培養士(=エンブリオロジスト)について詳細に書かれています。胚培養士という職業について興味がある方はぜひ読んでみて下さい。

しかし、今回の目的は「胚培養士ミズイロ」でした。

地元の医師会の内科の先生から「最近胚培養士を題材にしたマンガがあるんだけど知ってますか?」と教えて頂きました。さっそく読もうを思いましたが、週刊誌を毎週読むのはハードルが高く、単行本がでるのを待っていました。

胚培養士が主人公で、とあるリプロダクションクリニックを舞台に胚培養士の日常を最近のトピックスを交えて描写してあります。すべてがハッピーエンドではないところにリアルを感じます。

昨年から不妊治療が保険適応となったこともあり、胚培養士という職業が社会的に注目されてきたことを反映しているのだと思います。しかしながら、胚培養士という職業は国家資格ではなく、日本卵子学会と日本臨床エンブリオロジスト学会のそれぞれからの認定資格です。今後、胚培養士という職業の社会的な地位が向上するように、私も両学会で活動を行っています。

お久しぶりです

みなさま、お久しぶりです。

ブログは全く更新していませんでしたが、日々の診療ではここ1年間でさまざまな変化がありました。

世の中も落ち着いてきたようで、2023年の1月はコロナ渦に入職した胚培養士をはじめて学会に連れていきました。

日本臨床エンブリオロジスト学会は、体外受精や顕微授精のときに培養業務に携わる胚培養士=エンブリオロジストが中心となって運営している胚培養士(エンブリオロジスト)のための学会です。

今回の会場は国指定重要文化財である大阪市中央公会堂でした。すごく趣きのある外観です。

当院の新人胚培養士は土曜のイブニングセミナーと日曜の学術集会に参加しました。後日、レポートを提出してもらいましたが、顕微授精のスペシャリストの先生の講演の中での、顕微授精の受精率を少しでも改善するために採卵時に卵子をみつける検卵のときに卵子をしっかりと洗浄することが重要であるということが印象に残ったようで、今後当院でも実践していくことになりました。こういった学会への参加が日々の診療のモチベーションアップにつながることを期待しています。

私は、土曜のセミナーと日曜のシンポジウムで座長を務めました。

シンポジウムのテーマはがん生殖医療であり、私もメンバーである厚労科研の鈴木班の先生方に日本のがん生殖医療の歴史と現状、研究班で行った全国の一次調査の結果を報告して頂きました。

学会終了後に、研究班のメンバーで記念写真を撮りました。日頃はコロナ渦でウェブ会議ばかりでしたので、久しぶりに直接顔を会わせた先生もいらしゃいました。今は二次調査の準備を進行中です。

1月はコロナのことがあり、懇親会はありませんでしたが、やはり学会や講演会はウェブより現地が刺激的で議論や情報交換ができてよいと思いました。

次は5月の日本卵子学会に別の新人培養士を連れて行く予定にしています。

講演を行うことになりました

急に寒くなってきました。みなさまは、体調に気をつけてお過ごしでしょうか?

世の中が落ち着いてくると、またいろんな動きがでてきます。以前ブログでご紹介したように、佐賀県では「さが・がんと生殖医療のネットワーク」を立ち上げました。その中で、当院は生殖医療実施施設として参加しており、佐賀県で唯一の認定施設となっています。

その施設認定についても以前は日本産科婦人科学会の認定のみでしたが、2021年から国からの助成金制度が変更になったことにともない、条件がより厳しくなりました。その条件のひとつとして、日本生殖医学会が認定している生殖医療専門医が常勤していることが必須となりました。

最近、県内のがん診療拠点病院から妊孕性温存について問い合わせを受けることがありますが、まだがん生殖医療についての周知はこれからだと思います。そこで、今回、佐賀大学医学部附属病院で県内の医療従事者を対象として講演会を行うこととなり、私も「がん妊孕性温存治療の概要」についての講演を担当させて頂くこととなりました。

まずは多くの方にがん生殖医療について知って頂くことからはじめていきたいと思います。

学術委員としてのお仕事

日本臨床エンブリオロジスト学会という学会があります。

そこでは、技術と知識を兼ね備えた方を「認定臨床エンブリオロジスト」と認定する資格試験を行っています。胚培養士の資格試験を行っている学会は他にも日本卵子学会があります。私はどちらにも所属しているわけですが、どちらかのみという方もいらっしゃいます。私個人の印象としては、日本臨床エンブリオロジスト学会に所属している方は、知識はもちろんのことですが、技術に誇りをもったこだわりが強い方が多いように思います。

その中で理事を務めさせて頂いているのですが、理事は各委員会の仕事があり、私は学術委員会に所属しています。その仕事の一つである臨床調査を紹介したいと思います。

毎年、日本臨床エンブリオロジスト学会では、ART実施施設における受精率、胚凍結融解後の生存率などをアンケート調査し、公表しています。その対象は、本学会の理事、幹事および代議員の所属する施設になります。そのため、一部の限られた施設になるのですが、技術力が高い施設が多く含まれることとなります。

内容の詳細は日本臨床エンブリオロジスト学会学会雑誌に公表されていますので、学会員以外の方でも購読して頂くことはできます。

目的としては、ただ調査を行うだけではありません。ヨーロッパヒト生殖医学会(ESHRE)が公表している培養室成績のKPI値を参考として、学会独自の指標を算出することを目指しています。

また、毎年トピックを決めて同時に調査を行い、今回は現在世間で注目されている技術である胚生検についてでした。

現在は来年の調査に向けての話し合いを進めているところです。現状に満足することなく、絶えず先を見据えて臨床に取り組むモチベーションとなっています。

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